冬物の正しい収納方法は? ポイントやトランクルームの活用法も解説

【執筆者プロフィール】

東京・神奈川・埼玉にトランクルームを構えるアルファトランクです。
片付け・収納術などに関するお役立ち情報をお届けします。

冬物はシーズンが終わると押し入れの奥に収納するという方が多いでしょう。収納する際に気をつけておきたいのが、収納前のクリーニングです。しっかりクリーニングしておかなければ冬物が次のシーズンで使えなくなってしまいます。

本記事では、冬物を収納する際のポイントと注意点を解説しましょう。

  1. 冬物収納のタイミングと収納前のクリーニング
  2. カビや虫食い対策のポイントは?
  3. 冬物の収納方法と手放すポイント
  4. トランクルームに預けるのも選択肢の1つ
  5. 冬物の収納に関してよくある質問

この記事を読むことで、冬物の正しい収納方法が分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.冬物収納のタイミングと収納前のクリーニング

まずは、冬物収納のタイミングと収納前のクリーニング法について説明します。

1-1.冬物収納はゴールデンウィーク前がポイント

ベストタイミングはゴールデンウィークに入る前です。衣類を食べる虫の多くは、5月のゴールデンウィーク前に成虫となり産卵期に入ります。産卵期に入ってしまうと卵を産みつけ、虫食い被害がひどくなるので注意しなければなりません。だからこそ、産卵期に入る前にクリーニングをしっかりと行い、収納する必要があります。

1-2.自宅または専門店でクリーニングする

使用した冬物には、皮脂やホコリなどさまざまな汚れがついています。それらの汚れを落としてから収納することが大切なので、自宅または専門店に依頼しキレイにしましょう。

1-3.家では柔軟剤を活用する

冬物のクリーニングは、家でも簡単にできます。そこで役立つアイテムが柔軟剤です。衣料用洗剤と柔軟剤を併用することで、嫌なにおいも除去できるでしょう。柔軟剤の中には、消臭・防臭効果の高いタイプもあります。汚れが気になる部分は、洗剤の原液をつけ、キャップの底や洗濯用ブラシの背の部分を使って軽くたたきなじませておくと取れやすくなるのでおすすめです。

1-4.徹底的にクリーニングしたいなら専門店へ

自宅で洗っても汚れやにおいが取れない・徹底的にキレイにしたいという方は、クリーニング店に依頼するといいでしょう。クリーニング店では種類ごとに合わせて適切な方法でキレイにできるのが大きなメリットです。取扱表示を確認し、水洗い不可のマークがついている冬物は自宅で洗うことができないので専門店に依頼してください。

2.カビや虫食い対策のポイントは?

ここでは、冬物のカビや虫食いを予防するポイントを解説します。

2-1.防虫対策は防虫剤を使うのが一般的

虫食いを防ぐためには、薬局やホームセンターで購入できる防虫剤を使う方法が一般的です。ただし、防虫剤をただ入れて収納すればいいというわけではありません。実際に、防虫剤を正しく使えていない方が多いので、「入れたのに虫食いにあった」というケースがたくさんあります。ポイントは、しっかり密封できるケースを使うことです。フタがしっかりしまっていないと、薬剤が収納ケースの外に漏れてしまうので防虫効果が発揮できません。その点に注意して防虫剤を活用してください。

2-2.収納前に汚れをしっかり落とす

カビや衣類を食べる虫は、衣類についている汚れをエサとしています。衣類には、髪の毛や皮脂汚れ・外でついたホコリや花粉などさまざまな汚れがついているものです。その汚れをしっかり落として収納しなければ、せっかくキレイに収納してもカビ菌が繁殖し、虫食いの被害にもあってしまいます。そのため、収納前に汚れをしっかり落とすことが大切です。

2-3.湿気をコントロールする

カビが繁殖しやすい環境は、エサとなる汚れがあるほか、湿度が70~80%の環境です。湿度が高くなればなるほど、カビ菌は繁殖しやすくなると言われています。また、虫は湿度が60%以上のジメジメした場所が大好きです。そのため、なるべく湿度が高くならないようにコントロールすることが大切なポイントとなります。たとえば、除湿剤を置く・湿気に弱い衣類は高いところにしまう・定期的にクローゼット等を開けて風通しをするなどです。収納したまま放置してしまいがちですが、こまめに換気し湿気を逃がすように心がけてください。

3.冬物の収納方法と手放すポイント

それでは、冬物の収納方法と手放すポイントを解説しましょう。

3-1.1年以上着ていない冬物は処分する

シーズンが過ぎ、冬物を収納する際は来シーズンのために断捨離を行う絶好の機会です。来シーズンに着る予定がない・1年以上着ていない・ほつれや破れがある冬物は、この機会に手放しましょう。できるだけ量を少なくしたほうが管理しやすくなり、カビや防虫対策にもなります。特に、収納スペース以上の冬物を持っている方は、断捨離が大切なポイントです。ほかにも、体型に合わない・手持ちのパンツと合わせにくいなど、気に入らない部分がある冬物は処分してください。

3-2.衣装ケースにまとめる

冬物などシーズンごとに使うものは、季節別で衣装ケースにまとめて入れるのがポイントです。シーズンごとに入れ替えるだけなので衣替えの手間を省くことができるでしょう。それぞれの量が多い場合は、さらに小分けしてください。たとえば、柄物と無地、白黒・暖色・寒色といった色別にするなど、自分で区別しやすいように小分けをするのがポイントとなります。また、衣装ケースはクローゼットや押し入れに入るサイズを選ぶのも大切なポイントです。

3-3.たたみ方を工夫する

セーターやニットなどの冬物は、収納する際にかさばりがちです。けれども、たたみ方を工夫すれば量が多くてもケースに収めることができます。基本的に、冬物をたたむときは使用する衣装ケースの幅と高さに合わせて、四角になるようにしてください。セーターやフリースなどはロール状にしてコンパクトに巻くのもOKです。ヘアゴムや傷んだストッキングをヒモ代わりにして巻き戻らないようにするとなおいいでしょう。また、着ることのないニットやセーターをクッション代わりにして、内側に挟みたたむのもOKです。ただし、衣装ケースに詰め込みすぎないようにしてください。

3-4.コートやジャケットは吊るして収納する

たためないコートやジャケットは、吊るして収納しましょう。吊るす・たたむ収納を使い分けることも、大切な収納のポイントです。シワが気になる冬物を吊るして収納する際は、なるべくハンガーの種類を統一し、吊るした服の肩先をそろえるようにしてください。そうすることでスッキリとした見た目になります。また、滑りやすい素材の場合は滑り落ちないタイプのハンガーを使用するといいでしょう。

3-5.冬物の処分方法は2通り

冬物は自治体回収で処分するか、不用品回収業者に依頼する2つの方法が代表的です。自治体で処分する場合、ほとんどの冬物が可燃ゴミになるでしょう。ただし、自治体によってゴミの分類や処分方法が異なるため、事前にホームページ等で確認することが大切です。また、大量の冬物を処分する際は不用品回収業者に依頼してください。素材ごとに分けたり持ち運んだりする必要がないため、スピーディーに処分できるでしょう。

3-6.まだ着られる冬物は買取に出す

「まだ着られるのにゴミとして捨てるのはもったいない」と感じている方は、買取という方法で手放すことをおすすめします。買取専門業者やリサイクルショップでは、古着の買取を行っているので、お得に手放せるでしょう。特に、ブランドものは需要があるため、高く売れる可能性があります。買い取ってもらうことができれば、処分費用の節約にもつながるのです。

4.トランクルームに預けるのも選択肢の1つ

収納スペースが足りない場合は、トランクルームに預けるのも方法の1つです。ここでは、トランクルームの使い方やポイントを解説しましょう。

4-1.もう1つの収納場所ができるトランクルーム

トランクルームは、一定の空間を月額制で借りることができる、もう1つの収納場所です。オフィスビルなどの一角にある室内タイプや、屋外に設置されているコンテナタイプがあります。広さもさまざまなので、収納したい冬物の量に合わせて選べるでしょう。シーズンを終えたものはトランクルームで収納すると、収納スペースに詰め込む必要もないので効率的です。

4-2.空調設備が整っているところを選ぶ

冬物をトランクルームで管理するポイントは、空調設備が整っている場所を選ぶことです。前述したように、虫食い被害にあうのは湿度が高いことが主な原因なので、湿度がコントロールできる空調設備万全のトランクルームを利用します。空調設備がしっかりしていれば、高価なブランドものも安心して収納できるでしょう。冬物が傷む心配もありません。

4-3.使用料は月に約6,000~8,000円

トランクルームの使用料は、月に約6,000~8,000円です。あくまで目安の費用となるため、広さや場所・種類によっては差が生じることがあります。また、業者の中には、事務手数料や管理費などの諸費用がかかる可能性もあるのです。契約する前に、いくらかかるのか見積書を細部まで確認しておきましょう。費用を抑えたい方は、なるべく手数料がかからないところを選んでください。

4-4.キャンペーンが充実しているアルファトランク

都内を中心にトランクルームを運営しているアルファトランクは、駅に近い場所にあるので交通の利便性が高めです。また、事務手数料が無料・月々の支払いに管理費がかからない・最初の2か月間は使用料が無料など、さまざまなキャンペーンを実施しています。ぜひ1度チェックしてください。

5.冬物の収納に関してよくある質問

冬物の収納に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.虫食いを徹底的に防止するポイントは?
A.アイロンと圧縮袋を活用することです。洗濯を済ませた後、衣類全体にアイロンがけをしてください。アイロンの熱で衣類についた虫の卵や幼虫を死滅させることができます。そして、衣類の大きさに合わせた圧縮袋に入れて空気を抜きましょう。完全に空気を抜くことで虫の侵入が防げます。収納する際は防虫剤のほかに、除湿剤も入れてください。

Q.冬物収納に役立つアイテムは?
A.押し入れ用のフタ式衣装ケースや、高いところでも楽に取り出しができる取っ手付きタイプ・伸縮押し入れ整理棚などさまざまなアイテムがあります。それぞれの種類によって、使い方に工夫を施すのがポイントです。たとえば、高さのある深い引き出しには厚手のセーターやジーンズを、フタ式の衣装ケースはシーズンオフのたたんだアイテムを収納します。

Q.厚手の冬物を片付けるコツは?
A.フリースや厚手のデニムシャツ・ニットなどはかさばるので、立てて収納するのが基本です。立てて収納することで空間を上手に活用でき、横に並べるよりも倍以上の冬物が収納できます。洋服を吊り下げるスペースに余裕があれば、吊り下げ収納棚を活用した収納もおすすめです。棚になっているので、厚手のセーターやマフラー・帽子などの収納に最適でしょう。

Q.冬物を高く売るポイントは?
A.冬物を使用するシーズン前に売りに出すのがポイントの1つです。シーズン前は需要が高まるため、買取額が高くなる可能性があるでしょう。また、複数の買取業者を比較し、最も高値がついたところを選ぶのも高く売るポイントです。

Q.トランクルームの契約に必要なものは?
A.業者によって異なりますが、アルファトランクの場合は以下のものが必要となります。

  • 本人確認書類(個人の場合は運転免許証など、法人の場合は商業登記簿謄本など)
  • 金融機関取引印、金融機関・支店・口座番号の分かるもの
  • 認印(法人の場合は丸印)
  • 契約時に必要な費用(保証金2か月、事務手数料0.5か月、翌日使用料、当月日割り使用料など)

まとめ

冬物の収納は、5〜6月初めまでに行うことがポイントです。できれば、梅雨に入る前にクリーニングし、収納まで完了するのが理想でしょう。虫食いやカビ対策もしっかりと施しておく必要があります。冬物が収納スペースに入りきらない場合は、無理に押し込むのではなく、トランクルームを活用してください。室内のトランクルームは空調や防犯設備が整っているので、価値があるものも安心して保管できます。次のシーズンでも使える保管方法を習得することが大切です。