衣類・衣服をいためずに長期保管する方法は? 大切な洋服を長持ちさせるコツ

めったに着ないけれど大切な衣類がある、という方は少なくないでしょう。着物や礼服などは、年に1~2回しか使用しないことも多いです。しかし、大切な衣類をきれいに長期間保管するのは、なかなか難しいもの。

そこで、今回は衣類の長期保管方法をご紹介します。高価な衣類ほど、保管にも気を付けなければなりません。また、しまいっぱなしにしておいてもよくないのです。大切な衣類をできるだけ長期間きれいに保管したいという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

  1. 衣類を長期保管することで起こる問題は?
  2. 衣類を長期保管する前にやっておきたいこと
  3. 衣類の長期保管方法は?

1.衣類を長期保管することで起こる問題は?

まず始めに、衣類を長期間保管すると起こりがちな問題をご紹介します。しまってあった衣類が、同じような状態になってしまった経験がある方もいるでしょう。

1-1.シミの発生

しまうときには何もなかったのに、久々に衣類を取り出してみたらシミがついていたということは多いです。このシミは、汗などに含まれているタンパク質が変質して浮かび上がる場合と、保管場所が悪くてついてしまう場合があります。また、湿気の多い場所に保管してあると、カビがシミのように発生することもあるでしょう。

1-2.虫食い

ウールやシルクなど天然繊維には虫がつきます。目立つ場所に穴が開いてしまうと、もうその服は着られないでしょう。また、化繊でも天然繊維が少し混じっていた場合は、その部分だけ虫がつくこともあります。

1-3.しわ

長いことしまいっぱなしにしておくと、折りしわがなかなか取れません。また、変な場所にしわが寄ってしまうとクリーニングに出しても取りきれないことがあるでしょう。

1-4.臭い

今の防虫剤は無臭のものが多いですが、それでも長期間保管しておけば独特の臭いがつきます。また、保管場所にカビがはえてしまった場合は、カビ臭いにがつくこともあるでしょう。さらに、臭いが強いものを一緒に保管しておくとその臭いが移って取れないこともあるのです。

1-5.変色

ボタンや金糸・銀糸などの金属は、一緒に保管してあるものによって変色する場合があります。また、日光が当たる場所に保管してあると色あせてしまうこともあるでしょう。さらに、湿気によって色が落ちてほかの衣類に色移りする場合もあるのです。

2.衣類を長期保管する前にやっておきたいこと

では、衣類をできるだけきれいに長期保管するにはどうしたらよいのでしょうか? この項では、長期保管する前に衣類にやっておくべきことをご紹介します。

2-1.クリーニングに出す

衣類は保管する前に、必ずクリーニングに出しましょう。一度でも着たものはきれいに見えても汗などが付いています。そのまましまえば、必ずシミになってしまうでしょう。着物は着物専門のクリーニング店に出してください。

料金は高めですが、一度シミがついてしまえば大変です。普段使いのセーターなどは、丁寧に洗って天日に干しましょう。しまうときは、必ず完全に乾かしてからにしてください。湿気が残っているとカビなどの原因になります。

2-2.しわを伸ばして丁寧にたたむ

一度折りしわがついてしまうと、なかなか取れません。着物は必ず長方形にたためるようになっていますので、きちんとたたみましょう。また、スーツやドレスはほこりよけのカバーをかけてつるして保管したほうがきれいに保管できることもあります。

さらに、普段着は、圧縮袋などに入れて保管するという保管方法もあるのです。空気に触れなければ、虫もわきませんし圧縮すれば場所も取りません。セーターやダウンジャケット、ベビー服などは圧縮してしまってもよいですね。

2-3.保管場所を整える

衣類を保管するには、湿気が少ない場所が一番です。着物の保管は桐(きり)のタンスが一番と言われていますが、それは桐(きり)が湿気を吸い取ってくれるからと言われています。桐(きり)のタンスが無理ならば、湿気がたまりにくい場所に保管しましょう。

押し入れやクローゼットは場所によって湿気がたまりやすいです。除湿剤をたくさん置くなど工夫してください。

また、プラスチックの衣装ケースにぎっしり詰めこむのではなく、余裕を持たせましょう。詰めこめば詰めこむほど衣類はいたみやすくなります。

3.衣類の長期保管方法は?

では、いよいよ衣類の長期保管方法をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

3-1.清潔な衣類を薄紙などに包んで保管

クリーニングから帰ってきた衣類は、できるだけ早く清潔なほこりよけに包みましょう。今は、通気性のよい専用カバーも販売されています。また、着物はたとう紙に包みましょう。
スーツやドレスを買ったときの箱に入れて保管した場合は、衣類を包んでいた紙に包みなおして保管してください。

さらに、普段着の場合は圧縮袋に入れたり、新聞紙を保管場所の下に敷いて湿気を吸い取ったりするようにしましょう。

3-2.防虫剤は1種類だけ入れる

虫食いを防ぐためには、防虫剤を入れましょう。しかし、いくつもの防虫剤を入れると、化学反応を起こしたり臭いが強くなったりします。ですから、防虫剤は1種類だけ使ってください。

また、プラスチックや金属などは防虫剤と化学反応を起こす場合があります。使う前に、防虫剤の使用上の注意をよく読みましょう。また、防虫剤の効果はおおよそ1年で切れます。ですから、定期的に防虫剤を入れ換えてください。

3-3.時々虫干しをしよう

礼服や着物などは、何年も使わずにしまいっぱなしになることも珍しくありません。しかし、いくら防湿対策をしても保管場所に入れっぱなしでは衣類がいたみます。ですから、1年に1度は虫干しをしましょう。虫干しは、晴天が続いて空気が乾燥した日に行います。「土用の虫干し」「寒の虫干し」といった言葉がありますが、現在は季節とわず虫干しにしても問題ありません。

丁寧に保管場所から取り出して、風通しのよい場所に半日ほど干しておきましょう。そうすれば、湿気が抜けます。直射日光に当たれば色あせてしまうので注意してください。虫干しをするときに、衣類を点検してシミや虫食いがないか調べます。シミも、ついて間もないものでしたら取れるでしょう。

さらに、保管場所も風を通して除湿してください。そうすれば、衣類は長持ちします。虫干しが終わったらまた丁寧に衣類をたたんで防虫剤を新しくし、しまいましょう。この定期的な虫干しが、衣類を状態よく長期保管する秘訣(ひけつ)でもあります。

おわりに

いかがでしたか? 今回は衣類を長期保管する方法についてご説明しました。
まとめると

  • 衣類は防虫、防湿に気を配って保管する。
  • 着物は桐(きり)のタンスにしまうのが一番だが、ない場合は湿気がたまらないところにしまおう。
  • スーツやドレスはつるして保管したほうがしわになりにくい。
  • 普段使いのセーターなどは、衣類圧縮袋に入れて保管しよう。
  • 年に1度は虫干しをしよう。

ということです。昔は、虫干しは大切な年中行事でした。しかし、今は「虫干し」という言葉自体が死語になりつつあります。マンションなどでは虫干しもしにくいかもしれませんが、室内に服をつるして風を通すだけでも十分虫干しになるのです。

その際にしみや虫食いをチェックすれば、衣類の劣化を防げるでしょう。しかし、いくら上手に保管したとしても、10年以上前の服を着こなすのは難しいです。特に、女性の衣類は流行があります。ですから、着物や礼服以外の服は期限を決めて保管しましょう。

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