
大収穫でも大丈夫! 野菜を長期保存する方法
家庭菜園にて愛情込めて作った野菜たち。ですが、予想に反して野菜が出来過ぎることもあるでしょう。そんな野菜たち、捨てたくないですよね。そこで、家庭菜園で作った野菜の長期保存方法を知っておきましょう。
この記事では、野菜の長期保存方法についてまとめました。
目次
- 一般的な野菜の保存方法
- 野菜を保存するときのポイント
- 野菜別の長期保存方法
- まとめ
1.一般的な野菜の保存方法
野菜の保存方法は冷蔵庫に入れるだけではありません。一般的な野菜の保存方法を知っておきましょう。
1-1.適した場所に保存する
野菜はそれぞれ適した環境があります。各野菜の特徴をつかんで保存しましょう。多くの野菜は冷蔵庫の野菜室で大丈夫です。
いも類・根菜類・うり科など一部の野菜は、低温での保存に向かないので冷暗所に保存しましょう。
- さつまいも
- 玉ねぎ
- じゃがいも
- かぼちゃ
- なす
- ピーマン
以上の野菜は、冷蔵庫に入れない代表的な野菜です。しかし、カットしたものは冷蔵庫にて保存しましょう。
1-2.水分・甘みが出ないようにする
野菜のほとんどは水分。そのため、収穫時から5%以上の水分が失われると品質が落ちます。野菜から水分が出ないようにしましょう。
水分が出ないようにプラスチック容器などに入れます。カットしたものはラップで包み水分の蒸発を防ぎましょう。また、きちんと保存することで野菜の甘みを逃しません。
しかし、完全密封するのはNG。ラップで完全密封すると呼吸ができず劣化します。
1-3.冷凍保存する
野菜は冷凍保存できるのを知っておきましょう。代表的な野菜としてそら豆があります。
さやから出したまめは長期冷凍保存できるのです。また、トマトやもやしも冷凍保存できます。さらに、キノコ類も冷凍保存したほうがおいしく食べることができるのを知っておきましょう。
冷凍した野菜は解凍せずにそのまま調理に使います。そのため、調理しておいて冷凍するほうがいい野菜があるのです。
- キャベツ
- アスパラ
- まいたけ
- にんじん
- ごぼう
- 大根
以上の野菜は、調理しやすい形に切ってから冷凍保存しましょう。
2.野菜を保存するときのポイント
野菜を保存するには基本だけでなくちょっとしたポイントがあります。野菜を保存するときのコツをこの項目にてご紹介。
2-1.使いやすい分量にしてから保存
みそ汁の具・スープ・薬味など野菜によって使用方法はさまざまです。そのため、事前に小分けにして保存するようにしましょう。
保存量は自分の要領で分けたので大丈夫。使うタイミングや料理ごとに分けるなど生活に合わせて小分けにしておきましょう。
2-2.下地処理をしてから保存する
- 傷みやすい葉野菜
- 鮮度が落ちやすい野菜
- 大きくて場所を取る野菜
以上のような野菜は、事前に下処理してから保存するようにしましょう。加熱してから保存すると調理時間の短縮になります。また、新鮮なおいしさを保つことにつながるので一石二鳥です。
葉物野菜はそのまま加熱。大根などは適当な大きさに切ってから蒸す・ゆでるなどの処理をしておきましょう。どの野菜も処理したあと熱と水分を取ってから冷蔵庫に入れます。
- キャベツ
- たけのこ
- そら豆
- にんじん
- じゃがいも
- 白菜
- 大根
- ほうれん草
以上のような野菜は、処理してからの保存がおすすめです。
2-3.根っこ・葉を処理しておく
葉や根っこが付いた野菜は必ず切ってから保存しましょう。
野菜は収穫後にも成長を続けます。葉や根っこが付いたまま保存すると水分・養分の吸収を続けるので注意しましょう。特に、根っが付いたままだと味がすぐに落ちます。
- にんじん
- 大根
以上のような野菜は普段使いますので注意しましょう。
2-4.野菜の芯を抜いておく
野菜の芯は最も水分を必要とする場所です。そのため、芯を抜いておかないと栄養・水分を無駄に使うことになります。
保存するときは、野菜の芯を抜いておきましょう。キャベツ・レタスが芯をくり抜いて保存する代表的な野菜です。
また、レタスは金属に触れると変色します。芯はできるだけ手でちぎってくり抜くようにしましょう。
2-5.新聞紙・葉で包む
野菜を保存するテクニックのひとつに新聞紙を使う方法があります。新聞紙は野菜を保湿・保温するのに適切な道具です。また、キャベツなど葉野菜の外側を使う方法もあります。
- じゃがいも
- ごぼう
- さつまいも
- 里いも
- 長ネギ
- ほうれん草
- 水菜
- キャベツ
- レタス
以上のような野菜は、新聞紙や葉に包んで保存するのがおすすめです。
2-6.つるして保存する
玉ねぎ・にんにくのような野菜は収穫した後に乾燥して出荷します。このように湿気が苦手な野菜はつるして保存しましょう。
かごや網の袋、ストッキングなどに入れて保存します。直射日光の当たらない場所で風通しのよい場所につるしましょう。
3.野菜別の長期保存方法
野菜の大まかな保存方法について確認できたかと思います。
そこで、ここからは、家庭菜園でも作れる野菜を中心に長期保存方法を確認しておきましょう。
3-1.枝豆
枝豆は収穫してから1日ほどで栄養が落ちます。生で保存する場合は、ビニール袋に入れて冷蔵庫などで保存しましょう。
また、冷凍保存する場合は固めにゆでてから冷凍します。冷凍保存した枝豆ならば栄養も落ちません。
3-2.きゅうり
きゅうりはほとんどが水分です。そのため、冷やし過ぎに注意しましょう。冷やし過ぎると栄養だけでなく味も苦くなってしまいます。
夏場はビニール袋に入れて野菜室で保存しましょう。4~5日程度は保存できます。冬場であれば冷蔵庫に入れなくても大丈夫です。
水分の乾燥を防ぐためにビニールに包んで風通しのよい場所に保存しましょう。
3-3.大根
大根を保存するときは、必ず葉と根っこを切り分けて保存します。保存に適した温度は約5℃です。
冷蔵庫に入れるときは、ラップや新聞紙に包んでから入れましょう。また、カットしたものは空気に触れないようにラップで包みます。
3-4.玉ねぎ
玉ねぎは湿度に弱い野菜。そのため、常温で風通しのよい場所に保存しましょう。保存するときは、新聞紙で1個ずつ包んで箱などに入れておきます。
玉ねぎのベストな保存は、かごなどに入れてつるす方法です。風にさらしておくと適度に乾燥できます。
また、玉ねぎの痛みは別の玉ねぎへと伝染しやすいです。新聞紙などに包んでおくようにしましょう。
3-5.にんじん
にんじんは高温多湿に弱いと日本では保存がしづらい野菜。そのため、冷蔵庫へ入れる前に水分はしっかりと拭き取りましょう。また、保存中にも湿気を取るため新聞紙に包んで保存するのがおすすめです。
また、冷凍保存できます。事前にカットしてゆでた後、水気を拭き取ってから冷凍保存しておきましょう。
3-6.ピーマン
ピーマンは水分に弱い野菜。水気をしっかり取った後、穴の開いたビニール袋にいれて保存しましょう。これだけで一か月ほど保存できます。
しかし、保存期間中に栄養素はどんどん落ちていくので注意しましょう。また、ヘタとワタを取った後に冷凍保存もできます。保存する場合はビニール袋に入れておきましょう。
4.まとめ
いかがでしたか?
この記事では、野菜の保存方法についてまとめました。さいごに、野菜を保存するポイントをおさらいしておきましょう。
- 野菜は冷凍保存ができる。
- 保存するときは新聞紙を活用する。
- 各野菜の特徴を押さえて保存する。
- 水分をしっかり取る。
- 根・葉・芯など栄養と水分が出る場所を取っておく。
家庭菜園で作った野菜。せっかくなら長く保存してすべて使い切りたいですよね。この記事で紹介した保存方法を使って新鮮な状態を保ちましょう。
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