トランクルームは収納に便利!利用前に知っておきたいトラブルやカビ

【執筆者プロフィール】

東京・神奈川・埼玉にトランクルームを構えるアルファトランクです。
片付け・収納術などに関するお役立ち情報をお届けします。

近年、収納の新しいスタイルとしてトランクルームの需要が増えています。自宅で洋服や荷物を仕舞(しま)う場所がなく、トランクルームの荷物預かりを利用し、すっきりとゆとりある暮らしを求めているのが人気の理由です。
「トランクルームは安全?」「起こり得るトラブルが知りたい」という利用にあたって慎重になる気持ち、とてもよく理解できます。
トランクルームについて知識を持っておくことは、預けるものの選定や管理の対策にもつながるでしょう。預けたら預けっぱなしではなく、自分でもしっかり理解してから利用することが望ましいのです。
今回は、トランクルームで起こりやすいトラブルについてご紹介します。

  1. トランクルームの基礎知識
  2. トランクルームでのトラブルについて
  3. トランクルームでトラブルを起こさないためには
  4. トランクルームの選び方について
  5. トランクルームやトラブルでよくある質問
  6. まとめ

これから利用を考えている方、現在利用されている方も、この記事でトランクルームに起こりやすいトラブルの回避策を覚えておいてください。トランクルーム選びの参考にもなります。

1.トランクルームの基礎知識

トランクルームがあるのを、街中で見かける機会が増えましたよね。自宅に代わる第2の収納として利用するケースがあり、上手に使いわけると大変便利です。まず、トランクルームの基礎知識から覚えていきましょう。

1-1.トランクルームはどんなもの?

トランクルームには、屋内型と屋外型があります。レンタル倉庫や貸し倉庫という感覚で捉(とら)えておくといいでしょう。温湿度調整がしっかりなされている屋内型が特にニーズが高く、カビなどのトラブルが起こりにくいとされています。コンテナタイプの屋外型は、荷物の一時保管場所に最適です。出し入れもしやいメリットがあります。

1-2.トランクルームの目的は?

 トランクルームは、先にも述べたように自宅以外に収納を設けたいとき、一時保管をしたいときに利用する収納スペースです。自宅にいろいろなものを抱え込んでしまい、収納が目一杯になることはありませんか?ものを減らすという選択肢がある一方、別の場所へ保管する方法もあります。保管場所を考えたときに便利なのが、トランクルームの存在です。

1-3.トランクルームの使用シーン

トランクルームの使用例をご紹介します。

  • 衣替えに伴う洋服の収納
  • 漫画・コミック・本の収納
  • タイヤの履き替えに伴う一時収納
  • 引っ越しの荷物一時保管
  • バイクの保管場所として貸しコンテナを利用
  • 季節外のスポーツ用品を仕舞(しま)う

上記はあくまでも一例です。自分なりのアイデアで利用方法を考えてみてください。

1-4.近年増えているトランクルームの需要

自宅に押し入れや倉庫を持つ家庭が減り、季節外のものを置いておくことができないケースがあります。洋服を押し込んで収納し、ケースが満タンになってしまった経験はありませんか?また、コンパクトな暮らしを求め、自宅にものを置いておくのが嫌だという意見もあるのです。 自宅以外に保管する場所を求め、トランクルームの預かりニーズが増えています。いつでも取りに行ける気軽さと、管理体制がしっかりしている安心感も人気の秘訣(ひけつ)です。

2.トランクルームでのトラブルについて

トランクルームの需要が拡大している反面、預けたら終わりと考える方も少なくありません。運営会社はきちんと管理体制を整えています。しかし、自己管理意識もしっかり持っておくことが大切です。トランクルームで起こりやすいトラブルについてご紹介します。

2-1.荷物にかんするトラブル

トラブルの多くは、トランクルーム選びを間違えていることから始まっています。収納するものに見合っていない環境を選び、思わぬ被害を遭ってしまうのです。

2-1-1.カビの発生

屋外型だと、直射日光や風雨にさらされ、温湿度が急変しやすい環境です。真夏は高温高湿になり、洋服にカビが発生したという事例もあります。洋服に汚れが残ったまま保管したことが起因してカビが生えてしまうため、洗濯やクリーニング後に保管するのが理想です。屋外型より割高にはなるものの、カビを避けたいなら屋内型で空調がしっかりしている方を選んでください。

2-1-2.紛失や故障

続いて多いのは、鍵の紛失で開けられなくなる事例です。鍵は再購入する必要があり、2万円ほど費用がかかることを想定しておきましょう。
設備に故障が起きる事例もあります。たとえば、空調トラブルやオートロック機能が作動しないなどです。困ったら、運営会社へ連絡してください。
家電製品をトランクルームに保管する場合があります。暖房器具や扇風機などの季節製品です。水分が付着したまま保管すると電極部分にサビが発生します。いざ使おうと思ったら故障していたというケースもあり、保管場所や保管前のケアを見直す必要があるでしょう。

2-1-3.荷物を処分されてしまう

トランクルームには契約期間があります。契約期間が過ぎても荷物を引き取らず、運営会社によって処分されることがあるのです。利用者としては、荷物を勝手に処分されるのは憤りを感じることでしょう。しかし、契約期間はきちんと守らなければなりません。
国土交通省がトランクルームにかんする約款を2007年に改定し、預かった荷物を引き取るよう催促してから3か月で処分できるようになっています。以前は、催促から1年は保管するよう定めていました。約款改定後は期間が短縮されていますから、利用者も規約を理解し、トラブルを起こさないようにしてください。

2-2.荷物の出し入れにかんするトラブル

使用頻度を考えてトランクルームを選ばない場合、出し入れの際に使いにくさを感じてしまいます。

2-2-1.出し入れしにくい

トランクルームの形状によっては、駐車場から離れている場合があります。荷物を出してから運搬の手間があるのは、預けにくいと感じるでしょう。
トランクルームには宅配で預けるタイプもあり、出したいときにすぐ出すことができないもどかしさも出てくるはずです。トランクルームを選ぶ際は、出し入れの環境はどうかをしっかり考えておきましょう。

2-2-2.近隣住民からのクレーム

夜間に出し入れが必要な方は、周辺環境も把握しておきましょう。物音がうるさい・車の出入りが気になるといった苦情も数多くあります。屋外型に多く見ることができるトラブルで、夜間に利用したい場合は屋内型を選ぶようにしてください。

2-2-3.手数料の発生

契約時に出し入れの規約を確認しましたか?運営会社によっては、出し入れの際に手数料を取る場合があります。管理人が都度出し入れに立ち会うタイプに多く、利用頻度が高いなら手数料は大きな負担ですよね。頻繁に利用する方は、手数料発生の有無は必ず確認した方がいいでしょう。

2-3.利用目的以外の使用が原因のトラブル

トランクルームは荷物を預けるレンタルスペースです。契約事項に、居住目的の禁止・出し入れ以外の作業禁止などの事項があります。トランクルームを仕事場にしようと考える方もいて、規約違反として報告されるのです。
また、生き物を預けることも禁止ですから、ペットの飼育目的での利用もできません。荷物を預け、出し入れするという目的を理解し、正しく利用することが大切です。

2-4.そのほかで考えられるトラブル

管理体制がしっかりできていないトランクルームでは、盗難被害も出ています。監視カメラの設置や管理スタッフの常駐などができているトランクルームを選びましょう。また、貴重品など盗まれて困るものは預けてはいけません。

3.トランクルームでトラブルを起こさないためには

利用者が規約や利用目的を理解し、トランクルームの環境を把握することが、トラブルを回避する手段です。

3-1.トランクルームの契約前にチェックすべきこと

急いでトランクルームを探すこともあるでしょう。しかし、契約後でこんなはずではなかったと思っても遅いのです。契約書はきちんと確認しましょう。

3-1-1.契約内容の確認

トランクルームはどこも同じではありません。運営会社によって管理の仕方も違い、設置場所によって環境も異なります。特に注目すべきは、契約内容の規約です。トラブルが起きた場合に保険に加入している、セキュリティー体制、出し入れの手数料など、契約書をすべてチェックしてください。
補償が受けられず、大切な品が紛失や盗難に遭った場合に大きな損害を被ります。

3-1-2.立地条件も大切

使用頻度が低いなら、自宅から離れていても問題ないでしょう。頻繁に出し入れする方なら、近い場所を選ぶようにしてください。出し入れが億劫(おっくう)になってしまっては、便利に使えるはずのトランクルームが有効活用できません。立地条件は利用回数を見据えて考えましょう。

3-1-3.トランクルーム内外の環境

インターネットで検索して探す方もいます。画像だけではわかりにくいこともありますから、実際に足を運んで周辺環境の確認をしてください。清掃が行き届いており、衛生的であるかどうかもわかります。間取りで荷物の置き方を決めることもできるため、自分の目で納得できるトランクルームを探しましょう。

3-1-4.空調システムは稼動しているか

屋内型を希望する場合、空調管理でカビ対策をしっかり行っているかを確認しましょう。湿気はものを傷めます。洋服の収納を予定している方は、カビ対策を意識しておくべきです。空調管理についても、見学で判断できますから足を運んでみてください。

3-2.トランクルームを使用中に注意すべきこと

トランクルームは使いやすさを考慮して選ぶといいでしょう。実際に使い始めてから注意すべきことをご紹介します。

3-2-1.荷物のチェック方法

預けてそのままにせず、定期的にチェックしに行き、設備・セキュリティー・空調において納得できないポイントがないかを見てください。不満な点は運営会社へ連絡しましょう。

3-2-2.荷物の積み方

荷物の積み方は利用者によって違います。崩れそうな置き方は問題です。屋内型だとラックを設置できる場合があり、利用すると収納しやすくなります。収納ケースで小わけにし、ラックに仕舞(しま)うと便利です。

3-2-3.荷物の運搬方法

2階以上のトランクルームを契約した場合、エレベーターを利用できる環境がベストです。重たい荷物も難なく運べることが大切でしょう。無料貸し出しの台車も利用してください。

3-3.支払いトラブルを避ける

月額利用料の滞納は、延滞金発生につながります。滞納トラブルを防ぐため、運営会社との契約時に保証会社に加入する場合もあるでしょう。支払いトラブルは解約を迫られることもありますから、銀行口座の残高確認は忘れずにしてください。

3-4.トランクルームの利用にあたってやってはいけないこと

居住目的で使用してはいけないとお伝えしました。宿泊もできません。利用規約に違反しますから、トランクルームの使い方を再認識しましょう。

4.トランクルームの選び方について

ものを処分するのは限りがありますから、トランクルームを活用して賢く収納しましょう。トランクルームのタイプやそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

4-1.トランクルームのタイプ

大きくわけて2つの種類があります。屋内型と屋外型で、用途によって使いわけるといいでしょう。

4-1-1.屋内型トランクルームのメリット・デメリット

屋内型は空調管理とセキュリティーがしっかりしており、保管環境は満足できるでしょう。屋内のため、天候が悪いときも出し入れしやすいメリットもあります。
デメリットとして挙げられるのは、屋外タイプより費用が高くなることです。マンション構造になっているトランクルームでは、スペースに限りがあって収納量が少ない場合もあります。

4-1-2.屋外型トランクルームのメリット・デメリット

コンテナのような構造で屋外に設置してあるタイプです。スペースを重視したい方にはおすすめで、費用負担も少ないのがメリットでしょう。
デメリットなのは、防犯対策が不十分なケースがあるということです。屋内タイプは常駐する管理スタッフがいても、屋外タイプにはいません。ものの出し入れをする際に、雨に濡(ぬ)れてしまう可能性もあります。

4-2.トランクルームの利用にあたっておすすめの使い方

おすすめのトランクルーム活用法は、レジャー用品やスポーツ用品などかさばるものを保管することです。出かけるときにトランクルームから取り出し、そのまま外出できて便利に使えます。
趣味でコレクションをされている方は、専用収納庫代わりにしてみてはいかがでしょうか?趣味を共有できる仲間と一緒に借りる方法もおすすめです。

4-3.トランクルーム利用の流れ

希望するトランクルームが決まったら、インターネットまたは電話で申し込みをしてください。運営会社のホームページでは空(あ)き状況の確認ができます。

  1. 運営会社から申込書と契約事項が送付される(メール・書面・ファックスのいずれかの方法です)
  2. 申込書と身分証明書を運営会社へ返送(メール・書面・ファックスのいずれかの方法です)
  3. 担当者から料金の精算について連絡がある
  4. 利用者からの入金確認
  5. 宅配便で鍵・契約書2部・自動引落書類が送付される
  6. 署名捺印(なついん)をした契約書1部・口座引落書類・身分証明書の写しを返送
  7. 契約完了

上記の契約手順で利用開始となります。契約前は現地の状況を必ず確かめてください。

4-4.トランクルームの利用料はいくら?

東京都と神奈川県にトランクルームを展開する、アルファトランクの料金体系をご紹介します。 

  • 江戸川区中葛西(1帖(じょう)8,424円〜)
  • 板橋区板橋本町(1.21帖(じょう)8,640円〜)
  • 神奈川県川崎市中原区(0,8帖(じょう)6,696円〜)

利用にあたり、別途初期費用が必要です。

  • 事務手数料0.5か月分
  • 保証金2か月分

解約時は、保証金から1か月分が償却となります。1年の契約期間終了後、更新する場合は更新料0.5か月分を用意してください。

4-5.トランクルームの運営会社を選ぶポイント

セキュリティー・温湿度管理がしっかりできているのが、運営会社選びのポイントです。昔は、運送業や倉庫業がトランクルームを手がけていました。荷物を預かるというより、場所を貸すというイメージだったのです。今は安全に大切な品を保管する場所に変わりました。ですから、契約前の見学にも気軽に応じてくれ、自信を持ってトランクルームの提供ができているなら安心です。担当者の対応で企業の質もわかりますから、メールや電話の内容も確かめておきましょう。

4-6.トランクルームを選ぶときの注意点

見学に応じてもらえない、その場で契約しようとするのは危険です。空(あ)いている期間が長く、何かしら問題を抱えているトランクルームの可能性もあるでしょう。
環境や設備をチェックし、おかしいなと思うポイントがあったら避けてください。

5. トランクルームの利用やトラブルでよくある質問

契約してから後悔しないように、質問集を参考にしてみてください。

5-1.申し込みからどのくらいで利用可能?

弊社では、入金確認が取れた翌日から利用可能です。宅配便で鍵が到着したら利用を開始となります。

5-2.短期契約もできる?

通常は1年契約となっています。しかし、使用目的によっては短期利用も可能です。1か月だけの利用もできます。短期契約だと初期費用は1年契約とは違うため、弊社までお問い合わせください。

5-3.荷物の運搬は頼める?

荷物の出し入れは利用者が行います。車までの運搬も利用者自身で行ってください。台車の貸し出しはありますから、重たいものの運搬に利用できます。

5-4.どんなセキュリティー体制を組んでいる?

運営会社によって異なります。警備会社と連携しているのが一般的です。弊社では、監視カメラの設置・通報システムを用意しています。屋外タイプは条件が異なりますから、ご注意ください。

5-5.契約時に保証人はいる?

保証人は必要ないです。緊急連絡先となる親族を契約書へ記入してください。同居していない親族となります。

6.まとめ

いかがでしたか?トランクルームは、普段使わないものを収納するのに便利です。レジャー用品やスポーツ用品など、場所を取るものを仕舞(しま)うと家の中がすっきりします。トランクルームのトラブルで多いのが、カビの発生です。季節外の洋服を収納する前は、必ず洗濯かクリーニングを終えるようにしてください。自宅の収納に限界を感じている方には、トランクルームの利用は特におすすめです。自宅とは別に、もう1つの収納として上手に活用しましょう。起こり得るトラブルは知っておき、契約前に現場確認をすることで問題が起こりにくくなるでしょう。