
収納の基本って何? こんな考え方をしていませんか?
「片付けが苦手」という方はたくさんいます。
だからこそ、書店には収納方法の指南本がたくさん並んでいるのです。
また、インターネットを検索しても収納の方法を教えてくれるサイトがたくさんあります。
しかし、収納は形だけまねしてもダメなのです。
収納は基本が大切。
そこで、今回は収納の基本をご紹介します。
片付けが苦手な方は、収納に対する考え方自体が間違っていることも多いのです。
片付けが苦手という方や収納が上手になりたい方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
目次
1.片付けが苦手な人の行いがちな収納とは?
まず始めに、片付けが苦手な人の行いがちな収納方法をご紹介します。
こんな収納を行っていませんか?
1-1.ともかく何でも詰めこむ
片付けが苦手な人は、収納スペースの広さや使い方がよくわかっていません。
ですから、目についたものを何でも収納スペースに押しこみがちです。
収納スペースがいつもパンパンで、いったい何が入っているか分からないという方も多いでしょう。
また、やみくもに収納スペースにものを詰めこむと、必要なものがすぐに行方不明になりがちです。
1-2.本やサイトに載っている収納を形だけまねする
収納のやり方を指南する本や、サイトはたくさんあります。
参考になることもたくさんかいてあるでしょう。
しかし、収納にはさまざまな形があり、家族構成や収納スペースの状況によって合う収納方法もあれば合わないものもあるのです。
片付けが苦手な人はそこをよく考えずに、形だけまねしてしまうことが多いでしょう。
ですから、本に載っている収納方法なのに出し入れしにくかったり、すぐに元の散らかった部屋に戻ってしまったりします。
1-3.収納グッズが大好き
片付けが苦手な人ほど、収納グッズが大好きな方が多いようです。
中には、家じゅうに収納グッズがたくさんあるのに片付かないと悩んでいる方もいるでしょう。
しかし、収納グッズも使いこなせなければただの不用品です。
それに、収納グッズも家によって向き不向きがあるでしょう。
収納グッズがあれば部屋がきれいに片付くわけではありません。
2.収納の基本とは?
では、収納の基本とはどういうことでしょうか?
この項では、収納に対する考え方や最も初歩的な収納のやり方をご紹介していきます。
2-1.収納スペースに押しこむ=片付けではない
収納スペースは有限であり、収納できる量には限りがあります。
どんなに広い収納スペースがあっても、どんどんものを入れていけばいつかいっぱいになるでしょう。
収納スペースは、不用品を置いておくところではありません。
「今使っており、これからも使い続けるもの」を置くところです。
ですから、「何が入っているか分からない」といっている時点で、収納スペースの使い方が間違っています。
また、広い収納スペースがあればものが片付く、と思っている方も多いでしょう。
しかし、それは間違い。
広い収納スペースほど管理が大変です。
片付けが苦手な人は、中のものを把握しやすいように小さい収納スペースの方がよいでしょう。
小さいといっても、押し入れやクローゼットならば「小さすぎてものが入らない」ということはないはずです。
2-2.片付けアイデアは高等技術?
見せる収納、ひっかける収納、隙間収納など、世の中にはたくさんの収納アイデアがあります。
どれもまねしたくなってしまうでしょう。
しかし、収納アイデアというのは通常の片付けや収納が問題なくできている人向けのものです。
片付けが苦手な人がまねしようとしてもうまくいきません。
たとえば、隙間収納でしたら狭い収納スペースになんでもかんでもものを押しこんで、収納スペースが機能しなくなってしまうかもしれないのです。
ですから、片付けが苦手な人はまず家に備えてある収納スペースを使いこなせるようになってください。
収納アイデアを実践するのはそれからです。
2-3.使う場所にものを収納する
ファミリータイプのマンションや一戸建てには、部屋ごとに収納がついていることが多いです。
ですから、その部屋で使うものを同じ部屋の収納スペースにしまってください。
キッチンで使うものがリビングにしまってあったり、子ども部屋で使うものが夫婦の寝室にしまってあったりしてはいけないのです。
「とはいっても、収納スペースが狭くって」という場合は、持ちものを見直してください。
3.上手な収納の方法とは?
では最後に、具体的な収納方法を部屋別にご紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
3-1.キッチン
家の中で最も細かなものが多いところです。キッチンの収納場所といえば食器棚や、システムキッチンの収納棚になります。
使っていない調理器具や食器などがたくさんある、という方はまずその整理から始めましょう。
1日で全部終わらせる必要はありません。
食器棚の小さな引き出しひとつからでもかまわないのです。
スーパーなどでもらうプラスチックのスプーンやフォーク、割りばし、お菓子の空カップなども同様に。
「いつか使う、何かに使う」は、永遠に使いません。
これらをすべて処分したら、重いものは下に、軽いものは上に、よく使う食器は目線の高さから胸までの場所に収納しましょう。さらに、食品のストックは買いすぎないことです。
3-2.押し入れやクローゼット
押し入れやクローゼットは、中のものの把握から始めましょう。
「何があるか分からない」というのは論外です。
押し入れやクローゼットの中には使っていないものがたくさんあると思います。
それらはすべて処分してください。思い出のものは写真に撮ったりして形を変えて残しましょう。
女性の場合は、使わない服がたくさん出てくるかもしれません。
不用品を始末し終わったら、よく使うものを手前に使う時期が限られているものは奥にしまいましょう。
3-3.本
本好きな人は、壁一面を書棚にしても不十分でしょう。
毎月のように新刊は発売されますし、本当に読書家の方は数千冊単位で本を持っている人も多いのです。
「捨てたくないけれど、当分読まない」という本がたくさんある場合は、自分で電子化してみましょう。
自分で紙の本を電子化することを「自炊」といいますが、自炊をすれば数千冊の本がSDカード1枚に収まります。
これで、だいぶすっきりするでしょう。
4.おわりに
いかがでしたか?今回は収納の基本や収納に対する考え方をご紹介しました。
まとめると
- 収納スペースは、不用品を押しこんでおくところではない。
- 収納スペースには、使うものを収納する。
- 片付けが苦手な人は、小さな収納スペースの方がよい。
- 片付けアイデアは高等技術、形だけまねしない。
- 使う場所にものをしまう。
ということです。
どれも当たり前だと思う方もいるかもしれません。
しかし、片付けが苦手な人にとっては「気がつかなかった」ということもあるでしょう。
特に、収納スペースの使い方は間違っている方が多そうです。
収納スペースは、中に何があるかを把握して取り出しやすく収納してこそ初めて役に立つもの。
ですから、広すぎる収納スペースほど管理が大変。
今度こそ、と思われた方はまず、小さい場所から片付けてみましょう。
時間をかけて持ち物をえりすぐっていくのです。
そうすれば、片付けの習慣も自然とつくかもしれません。
また、持ちものは定期的に見直しましょう。