
骨董品のお手入れはどうする?正しい保管方法を伝授します!
骨董品のお手入れは、正しい方法で行うことが大切です。
貴重な骨董品の価値を無くさないためにも、この記事を読んで正しいお手入れの仕方や保管方法を身に付けてください。
それでは、骨董品のお手入れと保管方法について、具体的に学んでいきましょう。
1.骨董品の正しい保管方法を種類別に解説!
骨董品も、種類によって適切な保管方法が異なります。
それぞれの種類別に、保管方法のコツや注意点を解説しましょう。
1-1.絵画の保管方法
絵画は日光に当たることで、色褪(あ)せや材質の劣化など大きなダメージを受けます。
必ず、日光の当たらない場所に保管用の黒い布をかぶせて収納しましょう。
また、極端な乾燥は表面の絵の具がひび割れる原因になりますから、注意してください。
さらに湿気は、カビの発生を招くので、適切な湿度管理も大切です。
絵画を保管する場合は、主に横向きに置くか、立てかけて保管することになるでしょう。
ほかの絵画や、別の種類の骨董品と重ならないように注意してください。
1-2.茶道具の保管方法
茶道具は、日光と湿気が大の苦手です。
日光や湿気に気を付けないと、茶道具の素材が劣化してひび割れを起こしたり崩れてしまったりします。
日光が当たらない場所で、湿度管理をきちんと行いながら保管しましょう。
また、保管するときは、ひとつずつ柔らかい紙に包んで、専用の保管箱にきちんとしまってください。
1-3.陶器の保管方法
陶器も、日光や湿気に強いとは言えません。
骨董品として扱われる陶器は、長い年月を経(へ)ているため材質がもろくなっていたり、表面に小さなひび割れがあったりします。
湿気が多いと、ひび割れから水分が入り込んで割れたり欠けたりする原因になるでしょう。
日光も、独特の風合いを損(そこ)ねることになります。
色味が褪(あ)せてしまったり、黄ばみを発生したりすることもあるでしょう。
また、落として割ることを避けるために、できるだけ高い位置に保管しないように気を付けてください。
1-4.掛け軸の保管方法
掛け軸は、特に湿気に弱いことが大きな特徴です。
保管する際は、日光が当たらず湿気が少ない場所を選ぶことが大前提だと覚えておきましょう。
また、材質が紙なので、扱いが雑だと破れたり折れたりしやすくなります。
収納する際は、丁寧に巻いてから収納箱に入れてください。
なお、保管作業中にくしゃみやせきをすることで掛け軸に損害を与えないよう、マスクは必ずしましょう。
1-5.宝飾品の保管方法
宝飾品も、骨董品となると、とても繊細なデザインであることが多いでしょう。
すでに長年の年月を経(へ)た、独特の風合いを保(たも)つためには、市販のクリーニングキットを使わず、ごく柔らかい布で表面をさっと拭(ふ)いてからしまうことです。
品質を落とさないためには、保管の際にも素手で触(ふ)れないように気を付けましょう。
宝石が付いている場合は、宝石部分にも不意に強い力が加わらないように、丁寧にしまってください。
2.骨董品のお手入れのコツを知ろう!
骨董品のお手入れにも、ちょっとしたコツがあります。
大切な骨董品のために、お手入れのコツをきちんと学んで実行しましょう。
2-1.素手(すで)で扱わないこと
骨董品はデリケートですから、絶対に素手(すで)で扱わないことが大切です。
つい触(ふ)れたくなる気持ちもわかりますが、手の汚れや水分・油分が大切な骨董品に付いてしまうことに。
手の汚れや水分・油分は、シミやカビの原因になって価値を低くする原因になります。
骨董品を扱うときは、骨董品専用の布手袋を用意しましょう。
そして、布手袋を清潔に維持するためにも、こまめに洗うことも忘れないでください。
2-2.マスクをすること
骨董品のお手入れ中に、黙々と作業をしていても、不意にくしゃみやせきが出る場合が考えられます。
くしゃみやせきで出た唾(つば)が、骨董品に付くことを避けるためには、必ずマスクをして作業しましょう。
マスクをしておけば、お手入れ中にくしゃみやせきが出ても平気な上に、誰かに話しかけられても問題ありません。
2-3.晴れた日にお手入れをすること
骨董品のお手入れは、晴れた日に行いましょう。
雨の日では、湿気が多くてお手入れどころか、かえって骨董品を傷めてしまう結果になります。
骨董品は湿気が大敵ですから、お手入れは晴れて湿気の少ない日を選んでください。
2-4.定期的に陰干しをすること
湿気を避けて保管していても、いつのまにか知らず知らずのうちに湿っぽくなってしまうもの。
骨董品の湿気を取るためにも、定期的に陰干しをすることも重要です。
陰干しをすることで、虫が付くことも予防できるので、一石二鳥でしょう。
3.骨董品の保管場所に適している条件とは?
骨董品は保管状態が悪いと、価値が大きく下がってしまいます。
価値を下げないためにも、骨董品に適した保管条件について学んでいきましょう。
3-1.日光が当たらないこと
骨董品は、基本的に日光が苦手です。
日光は、骨董品の劣化を加速する大きな原因なので、日光が当たらない場所に保管することが大前提となるでしょう。
保管するときは、日当たりの良い部屋を避けて、24時間日光が当たらない場所を選んでください。
3-2.湿気がこもらないこと
骨董品は、日光と同様に湿気にも敏感です。
湿気がこもりやすい場所に保管すると、カビが発生したりシミが付いたりなどの大きな原因に。
また、材質の劣化を早めるなど、骨董品にとって良いことはありません。
さらに、骨董品保管用の除湿剤を使うことも考えてみましょう。
湿気対策を十分にできるかという点は、とても重要です。
3-3.適度な広さが確保できること
直射日光が当たらず、湿気がこもらない場所でも、適度な広さが確保できない場所は困ります。
特に、複数の骨董品を保管する場合は、骨董品同士が触れ合うほどに余裕が無い状況では、破損の恐れが出るでしょう。
骨董品の収納は、できるだけ専用のスペースを確保することが理想です。
自宅に適切な収納場所が無い場合は、トランクルームなどを専用の収納場所として借りることも考えてみましょう。
4.まとめ
骨董品のお手入れと保管方法について、詳しく解説をしてきましたがいかがでしょう。
では、今までの内容をまとめておきますね。
- 骨董品の正しい保管方法を種類別に学んで実行する
- 骨董品のお手入れのコツを知っておく
- 骨董品の保管にふさわしい場所について学ぶ
皆さんの大切な骨董品の品質を維持するためにも、この記事を何度も読んで頭に入れておいてくださいね。