【大切な服がダメになる前に!】衣類の長期保管で失敗しない方法|虫食い・カビ・黄ばみを防ぐコツ

【執筆者プロフィール】

東京・神奈川・埼玉にトランクルームを構えるアルファトランクです。
片付け・収納術などに関するお役立ち情報をお届けします。

成人式で着た振袖やフォーマルな礼服、奮発して買ったブランド物のコート。めったに着ないけれど、思い出が詰まった大切な一着が、誰のクローゼットにも眠っているのではないでしょうか。しかし、そうした衣類を「いざ着よう!」と出してみたら、黄ばみや虫食いが…なんて経験はありませんか?

そこで今回は、デリケートな衣類をダメージから守り、長期保管で失敗しないための具体的な方法を詳しくご紹介します。正しいお手入れと保管のコツを知って、あなたの大切な洋服を何年先も美しい状態で保ちましょう。

  1. 要注意!衣替えでよくある長期保管の失敗例
  2. 【保管前の3ステップ】これで服が長持ちする!
  3. 【保管中のひと工夫】大切な服を良い状態で保つには?
  4. 自宅管理が難しいなら?トランクルームという選択肢

1.要注意!衣替えでよくある長期保管の失敗例

まずはじめに、衣類を長期間しまいっぱなしにすることで起こりがちな、代表的なトラブルをご紹介します。一つでも「経験あるかも…」と思ったら要注意です。

1-1.原因不明の「黄ばみ・シミ」

しまう前は綺麗だったはずなのに、取り出したら襟元や脇に黄ばみが…。これは、洗濯で落としきれなかった皮脂汚れが、時間とともに酸化して浮かび上がってきたものです。カビが原因でシミになることもあります。

1-2.小さな穴が…「虫食い」

ウールやシルク、カシミヤといった動物性繊維は、ヒメカツオブシムシなどの衣類害虫の大好物です。気づかないうちに卵を産み付けられ、お気に入りのセーターに穴が開いてしまう悲劇が起こります。

1-3.くっきり取れない「たたみジワ」

長期間、同じ状態で圧力がかかっていると、頑固なシワが定着してしまいます。アイロンやスチームでもなかなか取れない深いシワは、生地そのものを傷める原因にもなります。

1-4.カビや防虫剤の「嫌なニオイ」

クローゼットや衣装ケースの独特なニオイが服に移ってしまうことがあります。特に湿気が多い場所で保管するとカビ臭くなり、一度つくとなかなか取れません。

1-5.金糸やボタンの「変色・色移り」

ドレスの装飾や和服の金糸・銀糸が、湿気やガスが原因で黒ずんでしまうことがあります。また、湿気によって濃い色の衣類から淡い色の衣類へ色が移ってしまうケースも少なくありません。

わかります!久しぶりに出したお気に入りの白いブラウスが黄ばんでて、ショックだったことがあります…。
それはお辛い経験でしたね。そうした失敗は、実は保管前のひと手間でほとんど防ぐことができるんですよ。次の章でその秘訣を見ていきましょう。

2.【保管前の3ステップ】これで服が長持ちする!

衣類を美しい状態で長持ちさせるには、しまう前の準備が何よりも重要です。この3つのステップを必ず実行しましょう。

2-1.STEP1:汚れを完全に落とす(クリーニング)

長期保管の前には、必ず洗濯またはクリーニングで汚れをリセットしましょう。一度袖を通しただけの衣類でも、目に見えない汗や皮脂が付着しています。これが黄ばみや虫食いの原因になります。特にデリケートな衣類は、信頼できるクリーニング店にお任せするのが安心です。

【最重要ポイント】
クリーニングから返ってきたら、必ずビニールのカバーは外してください。ビニールをかけたまま保管すると、通気性が悪く湿気がこもり、カビや変色の原因になります。不織布などの通気性の良いカバーにかけ替えましょう。

2-2.STEP2:シワなく丁寧にたたむ・吊るす

頑固なシワを防ぐため、衣類に合った方法で収納します。着物やセーターは、縫い目に沿って丁寧にたたみます。スーツやワンピース、デリケートな素材のブラウスなどは、厚みのあるハンガーにかけて、シワが寄らないように吊るして保管するのがおすすめです。

2-3.STEP3:保管場所を清潔に整える

衣類をしまうクローゼットや衣装ケースは、一度空にしてホコリを拭き取り、しっかり乾燥させましょう。湿気は衣類の大敵です。除湿剤を置くのはもちろん、衣類をぎっしり詰め込まず、風の通り道ができるように7〜8割程度の収納を心がけるのが理想です。

えっ!クリーニングのビニールって、かけたままの方がホコリもつかなくて良いと思ってました!
実はそれが大きな落とし穴なんです。ビニールを外して、通気性を確保することが大切です。この一手間が、数年後の衣類の状態を大きく左右しますよ。

3.【保管中のひと工夫】大切な服を良い状態で保つには?

正しく準備して保管しても、しまいっぱなしは禁物です。年に1〜2回は状態をチェックする習慣をつけましょう。

3-1.防虫剤は正しく使う

虫食いを防ぐために防虫剤は必須ですが、複数の種類を混ぜて使うのはNGです。化学反応を起こし、シミや変色の原因になることがあります。必ず1種類に絞り、衣類の量に合った数を入れましょう。また、防虫剤の成分は空気より重いので、衣類の上に置くのが効果的です。使用期限も確認し、年に一度は入れ替えましょう。

3-2.年に一度は「風通し」を

かつて「虫干し」と呼ばれた大切な習慣です。晴れて空気が乾燥した日に、クローゼットや衣装ケースから衣類を取り出し、風に当てて湿気を飛ばしましょう。直射日光は色あせの原因になるので、必ず日陰で行います。マンションなどで場所がなくても、室内の風通しの良い場所に数時間吊るしておくだけで十分効果があります。この時に、シミや虫食いがないかも一緒にチェックしましょう。

年に一度は全部出して風通し…。正直、ちょっと大変そうですね。
そうですよね。だからこそ、日頃から湿気が溜まりにくい「最適な環境」で保管することが、お手入れの手間を減らす一番の秘訣になるんです。

4.自宅管理が難しいなら?トランクルームという選択肢

「自宅のクローゼットは湿気が多い」「年に一度のメンテナンスは正直、面倒…」。そんな方にぜひ知っていただきたいのが、トランクルームの活用です。

衣類の保管にトランクルームが最適な理由

大切な衣類を預けるのに、これ以上ない最適な環境がトランクルームにはあります。

  • 24時間徹底した空調管理
    家庭では難しい、衣類保管に最適な温度・湿度を24時間365日キープ。カビや湿気によるダメージの心配がありません。
  • 万全のセキュリティ
    高価なブランド品や思い出の着物も、監視カメラや入退室管理が徹底された空間なら安心して預けられます。
  • ゆとりのある収納空間
    衣類をぎゅうぎゅうに詰め込む必要がなく、一着一着を大切に保管できます。シワや型崩れの防止にも繋がります。
  • 自宅のクローゼットがスッキリ
    シーズンオフの衣類をまとめて預けることで、普段使う衣類の収納スペースにゆとりが生まれ、日々の暮らしも快適になります。

アルファトランクでは、東京都内・神奈川県内の駅近を中心に、清潔でセキュリティ万全な屋内型トランクルームを多数ご用意しています。コインロッカーサイズからございますので、衣類の量に合わせて無駄なくご利用いただけます。ぜひ一度、そのクリーンな保管環境を見学にいらっしゃいませんか?

東京・神奈川のトランクルーム『アルファトランク』

おわりに

今回は、大切な衣類を長持ちさせるための保管方法について解説しました。保管前のひと手間と、保管中の少しの気配りが、衣類の寿命を大きく左右します。ポイントは「汚れを落とす」「湿気を避ける」「詰め込みすぎない」の3つです。

そして、ご自宅での管理に少しでも不安を感じたら、無理せずトランクルームのような専門の保管サービスを頼るのも賢い方法です。大切な一着を、来年も、5年後も、最高の状態で着られるように、最適な保管方法を選んであげてくださいね。