重い荷物の賢い運び方を知るための3つのポイント

【執筆者プロフィール】

東京・神奈川・埼玉にトランクルームを構えるアルファトランクです。
片付け・収納術などに関するお役立ち情報をお届けします。

重い荷物を運ぼうとして、肩や腰を痛めてしまったことがありますか?しかし、重たい荷物を楽に運べるコツを知っていると、体を痛めずに上手に荷物を運ぶことができるのです。特に、引っ越しのときには、たくさんの荷物を動かさなくてはなりません。引っ越しのあと、新しい場所で生活を順調に始めるためにも、賢い荷物の運び方を考えましょう。

  1. 腰を痛める荷物の悪い運び方
  2. 重い荷物の楽な運び方
  3. 引っ越しで荷物を運びやすくする工夫

1.腰を痛める荷物の悪い運び方

1-1.自信過剰は禁物

「自分はずっと運動が得意だった」「昔から重たいものは軽く持てた」と自信過剰になるのは注意してください。普段と違う動作をするとき、日頃使っていない筋肉を使うことが多いのです。自信があっても、荷物を運ぶときは重すぎるものを持たないようにしましょう。わたしたちが持てる重さは、体重の40%と言われています。荷物を運ぶときは、力任せに荷物を持たず自分で持てるだけの量を運ぶのは大切です。

1-2.背中の力を使おうとするのは危険

荷物を持ち上げるときに、腰を下げないで持つことがありますか。腰を下げることを面倒(めんどう)に思って、しゃがまずに荷物を持つのは危険です。腰を下げないで荷物を持ち上げてしまうと、背中の力だけを使うので体に多くの負担をかけることになります。また、荷物が体から離れた状態で荷物を運ぶことになるのでより多くの力が必要になるのです。このような荷物の持ち上げ方は、大切な体を痛めやすくなってしまうので注意しましょう。

1-3.腰をひねって荷物を動かすのは危険

荷物を右から左へと動かすときに、足の向きを変える前に腰をひねってしまうと腰に負担がかかります。通常、何かのものを人に渡すときは、腰だけ動すことが多いでしょう。しかし、重い荷物を持っている場合は、腰だけひねって荷物を動かすと腰を痛めてしまいます。また、荷物を持ちながら腰をひねるときに、たいてい荷物の箱と自分の体は離れるはずです。そうすると腰に負担がかかるだけではなく、腕だけで荷物を持とうとするのですぐに疲れてしまいます。

2.重い荷物の楽な運び方

2-1.荷物を持ち上げるときはしゃがもう

荷物は必ずしゃがんでから持ち上げましょう。片膝(ひざ)をついて、体全体で荷物を持ち上げるようにして荷物を動かします。腰は荷物に対してまっすぐにしてください。荷物はいつも体に引きつけるようにするのが大切です。こうして荷物を持ち上げたら、体に荷物を密着させたまま腕を伸ばします。そのとき、背筋(はいきん)も少し反(そ)らせましょう。そうすることにより腰への負担を減らすことができます。

2-2.体全体を使って方向転換しよう

荷物を持ったまま方向転換する場合は、腰だけを使うことを避けましょう。腰をひねって荷物を動かすのは楽に思えますが、腰への負担がとても大きいのです。荷物を持って方向転換するときは、荷物を体に寄せたままの姿勢で体全体で向きを変えるようにします。そのとき、歩幅を大きく取らずに少しづつ方向転換してください。

2-3.階段は体全体で上り下りしよう

家の玄関前のわずかな段差やであっても、階段を荷物を持って上るときには体全体を使ってください。そうしなければ膝や腰をすぐに痛めてしまいます。たとえば、階段を荷物を持って上る場合には荷物が体を離れないように心がけてください。荷物を持ちながら階段を上るときには、体への負荷が大きいので腕の力だけで持たないようにしましょう。荷物を持ったまま体の向きを少し斜(なな)めにしながら、足はハの字にして階段を一歩ずつ歩きます。つまづくと危険なので視界も十分とるように気をつけましょう。

3.引っ越しで荷物を運びやすくする工夫

3-1.重たいものは小さな箱へ

荷物を運びやすくするために、重たいものは小さな箱に入れましょう。本屋や食器、中身が入った調味料などは小さな箱に詰めます。衣服やタオル類、ぬいぐるみといったかさばるものは、大きな箱に入れましょう。時々、荷物を入れた箱を持ち上げてみて、重さを調べてみるのはよいことです。荷物が重すぎたり軽すぎたりするのを防げます。そうすることで、荷物を運ぶときの負担を少なるでしょう。

3-2.重い荷物は2人で持つようにする

重い荷物や長いものは2人で持ちましょう。2人で荷物を持つことで、体への負担を減らすことができます。特に、長いものは2人で運ぶようにして壁や人にぶつかる危険を避けてください。また、ひとりで黙々(もくもく)と運んでいると疲れてきますが、重い荷物のときにふたりで運ぶと気分もよくなるでしょう。2人で運ぶときに注意したいのは、階段の上り下りです。階段では、下側にいる人に負担がかかりますので、2人の力の強さを考えながら協力して運びましょう。

3-3.不用品回収者に依頼する

引っ越しのときには、いらなくなった荷物もたくさん出てきます。古くなった家電や家具、本なども自分で運んで処分するのは大仕事です。ゴミの片付けも大変な作業となります。自分ではできないと思うのであれば、不用品回収業者に相談してみるのもよいでしょう。無料の見積もりをしてくれますので、自分の計画している予算と照らし合わせて考えられます。不用品回収業者はプロですから、通常自分では何時間もかかってしまう作業でも、手際よく行ってくれるので安心です。自分ではできないところは業者に依頼して、引っ越しをできるだけ楽に終わらせましょう。

まとめ

重い荷物を楽に運ぶコツを知っていれば思わぬケガを避けることができます。また、引っ越しなどでほかの人を手伝うときにもぜひ教えてあげてください。

荷物を持つときに覚えておきたいのは、

  • 自信過剰にならずに、荷物を持ち上げるときや運ぶときの姿勢に注意する
  • 腰や背中の力だけを使おうとせずに体全体を使うようにする
  • 荷物はいつも体から離れないようにする

などがあります。

引っ越しで荷物を運びやすくする工夫も大切です。

  • 重たい荷物は小さなダンボール箱に入れる
  • 軽くてかさばるものは大きめのダンボールに入れる
  • 自分で運べないときには、2人で運んで負担を軽くする
  • 大きな荷物は業者に依頼する

などができるでしょう。

新しい生活を始めるときに腰を痛めてしまうのはぜひ避けたいものです。無理をせずに、引っ越しを成功させるためにも賢くこれらのポイントをあてはめるようにしてください。