徹底比較!蛍光灯とLED照明の違い〜5分で分かるLEDの利点まとめ

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数年前から、長寿命&省エネという触れこみでLEDのシェア拡大が続いています。近頃では、蛍光灯からLEDへの切り替えが当たり前のように進められているようですが、そもそもLEDは蛍光灯とどのように異なるのでしょうか?

こちらでは、そんな疑問を解消するためにLEDと蛍光灯の違いを詳しく解説しています。本当にLEDに切り替えたほうが経済的なのかどうかも含めて、家庭の照明をどうするべきか検討しましょう!

  1. 蛍光灯とLED!照明の種類を詳しく知る
  2. 徹底比較!蛍光灯とLED照明はどちらが良い?

1.蛍光灯とLED!照明の種類を詳しく知る

現在、一般家庭で用いられている照明は主に蛍光灯、LED、そして白熱電球の3種類です。まずは、3種類の照明がどのように異なるのか…について確認することにしましょう。

1-1.蛍光灯はどんな照明?

一般的な蛍光灯は、ガラス管の中に電極を配置し、水銀蒸気に電子を衝突させることで光を発生させます。発生する光は紫外線ですが、ガラス管の内側に塗られた蛍光塗料が紫外線を受けて発光するので、最終的に可視光線が出るのです。発生した光は、最終的に可視光線25%、赤外線30%、紫外線0.5%となり、44.5%が熱損失として熱に変換されます。

家庭で用いられる蛍光灯にもいくつかの種類がありますが、リビングなどを照らす大型の蛍光灯(97W)であれば、1か月あたりの電気代は582円程度です。本体価格は2,000円と安価ですが、電気代はそれなりにかかります。

また、蛍光灯の寿命は1万3,000時間が目安とされているので、1日10時間使用すると、1300日(約3年半)で買い替える必要がある計算です。

1-2.LEDはどんな照明?

LEDというのは発光ダイオードのことです。1980年代まで、発光ダイオードは赤色だけが実用化されており、続いて黄色が発明されました。しかし、赤や黄色の光だけでは自然な白色光が得られないため、長らく家庭用照明に応用することができずにいたのです。

ですが、それも昔の話。1993年に青色発光ダイオードが発明されると、2004年には青色発光ダイオードをより安価な素材から作成する技術が確立しました。こうして、補色関係にある色同士を組み合わせ、家庭の照明に適した白色光が得られるようになったのです。

熱損失はわりと大きく80〜90%が熱に変換されますが、少ないワット数で十分な発光強度が確保できますので、消費電力の削減が可能。省エネ照明として注目を集めています。

リビングに用いるようなLED照明(50W)であれば、1か月あたりの電気代が300円程度とかなり安価です。本体価格が9,000円ほどになりますが、1年2か月の継続使用で蛍光灯より安くなる計算。

LED照明の寿命は4万時間にも上るので、だいたい11年、買い替え不要になります。これを加味すれば、蛍光灯と比較して大幅に経済的な照明といえるでしょう。

1-3.白熱電球はどんな照明?

別名でフィラメント電球と呼ばれることもあります。正直なところ、あまり発光効率の良い照明器具ではありません。すでに活躍の機会を失いつつある照明器具であり、一般家庭で使われるとしても、トイレ・風呂などの狭い空間に限られています。

寿命は2,000時間程度ですが、ちょっとした拍子に電球内のフィラメントが切れると、驚くほど早く寿命が尽きることも…。販売価格は数百円と安価ですが、消費電力が高く、寿命が短いため、経済的とはいえません。最近ではトイレ・風呂の照明も蛍光灯に置き換えが進んでおり、すでに役割を終えた印象が強いです。

利点といえば、穏やかな橙(だいだい)色の光が美しい…という部分ですが、蛍光灯でも白熱電球と同じ色合いの光を出す商品が出てきています。ほかには光の強さを細かく変えられるというメリットもありますが、一般家庭の用途を考えれば、それほど重要な機能とはいえません。わずかな光の加減ができる…というメリットのために白熱電球を使用しているのは、舞台照明の世界くらいです。これからの時代、あえて一般家庭で白熱電球を用いる理由はないでしょう。

2.徹底比較!蛍光灯とLED照明はどちらが良い?

ここまでの説明から、電気代・寿命に関してLED照明のほうが優れていることはお分かりと思います。ただ、家庭用の照明であれば、ほかにも気にするべき問題は存在するでしょう。ここからは、さまざまな使い勝手を考慮して、蛍光灯とLED照明を比較してみます。

2-1.明るさが持続するのはLED!

蛍光灯を使っていると、だんだん両端が黒っぽく変色するのに気づいたことがあると思います。円形の蛍光灯であれば、継ぎ目付近がやはり黒くなって明るさが落ちていくはずです。

その点、LEDは常に均一の明るさを保ちますから“まだ使えるけど、明るさが落ちてきた”というストレスとは無縁。寿命を迎えるまで、ずっと均一な明るさが保たれるのです。

また、蛍光灯には“若干、光がちらつく”という欠点がありますが、LEDなら光は常に安定します。蛍光灯の欠点をほぼ解消した上位互換なので、使い勝手の上でもLEDが上回ると考えて良いでしょう。

2-2.LEDならすぐに明るくなる!

蛍光灯は、スイッチを入れても明るくなるまで間があります。スイッチをONしてから1秒くらいで光が点滅し、さらに1秒くらいで明るさが安定する…というのが一般的な蛍光灯の挙動です。しかし、LEDはスイッチを入れるのとほぼ同時に点灯し、余計な点滅などは一切ありません。

また、蛍光灯は点灯・消灯のたびに寿命が短くなりますが、LEDは点灯・消灯の回数と寿命は無関係です。

2-3.LEDなら環境に優しい!

寿命が長く、交換回数が少ない分、LED照明はごみが出にくい…というメリットが知られていますが、LEDの強みはほかにもあります。

蛍光灯は水銀を使っていますが、LEDに水銀は含まれないので廃棄時に有害物質が出ません。自治体によってはLED照明を通常の不燃ごみとして廃棄することを認めているくらいです。

また、地球環境だけでなく室内環境にも優しいのがLEDのポイント。紫外線を帯びていないので、展示物を劣化させる心配がありません。蛍光灯の光は紫外線を含むため、わずかながら部屋に飾ってある物品にダメージを与えますが、LEDなら紫外線ダメージを気にする必要がないのです。また、虫が光によってくるのは“紫外線に集まる”という性質によるものなので、LED照明なら虫を寄せ付けることもありません。室内の環境を良好に保つためにも、LEDは役立つのです。

まとめ

以上、蛍光灯とLEDの比較でした!LEDは衝撃にも強く保管も容易ですし、テープライトなどにも使われているので、工夫次第では間接照明などのDIYにも応用可能です。より良い室内環境を目指して、自分なりの活用法を見いだしてください。

  1. 蛍光灯とLED!照明の種類を詳しく知る
  2. 徹底比較!蛍光灯とLED照明はどちらが良い?

これから長く使い続けることを考えれば、やはり、部屋の照明は順次、LEDに切り替えるのが賢明です。