防災用の備蓄はどう保管する?レンタル倉庫の賢い使い方を知ろう!
防災用の備蓄について悩んでいる人は多いでしょう。日本では近年、地震や台風の被害が続いています。そこで、注目を集めているのが防災用の備蓄です。いざというときのための非常持ち出し品のほかに、防災備蓄品を用意している家庭は多いと思います。何をどのくらい用意しておけばよいのか、どこに保管しておくべきなのか、ご存じでしょうか?この記事では、防災用の備蓄にかんする悩みを解決します。どんなものが必要なのか、保管場所がないときはどうしたらよいのか、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むことで、防災用の備蓄をどのように用意しておくべきかわかります。いざというときに備えて、万全な準備を整えておきましょう。
1.防災用の備蓄について
防災用の備蓄にはどのようなものが必要なのでしょうか。子供や高齢者・企業の場合も一緒にご紹介します。
1-1.必要なものとは?
物流がストップするような災害時には、物資が不足する事態も発生します。そんなときでも、生活に困らないために用意しておくのが備蓄品です。防災用の備蓄として必要な用品のリストをまとめてみました。
- 飲料水(1人当たり1日3リットル×3日分)
- 非常食(1人当たり1日3食×3日分)
- カセットコンロとボンベ
- LEDランタンと乾電池
- トイレットペーパーとティッシュ
- 簡易トイレ
- 生理用品
- 軍手
- ビニール袋
- 毛布とカイロ
- ウォータータンク
- ふた付きのバケツ
- 水を使わないシャンプー
- 使い捨ての下着
1-2.防災用の備蓄はなぜ必要なのか?
防災用の備蓄をしっかり用意しているかどうかが、人の生死をわけるとも言われています。「避難さえできれば生きていける」と思っている人は多いでしょう。しかし、避難所に必要なものがそろっているわけではありません。災害は不測の事態であり、必要なときに必要なものを用意できる体制が常に整っているわけではないのです。そして、救援物資が届くまでは時間がかかります。その間、自分と家族の命を守るために、備蓄は非常に大切な役割を果たすのです。
1-3.子供や高齢者がいる場合は?
幼い子供や高齢者が家族にいる場合、必要な備蓄品はさらに増えることになります。たとえば、オムツやミルク・離乳食などは、避難所で手に入れるのが特に難しいため、絶対に備蓄しておくべきです。そのほかにも、子供の衣類やバスタオルなどは多めに用意しておきましょう。高齢者がいる場合は、紙オムツや常備薬・杖(つえ)・湿布・厚手の着替えなどを備蓄しておく必要があります。避難所での生活は、高齢者にとってあまりにも負担が大きいものです。少しでも不安を和らげてあげられるように、好きな食べものやひざ掛けなども用意しておくとよいでしょう。
1-4.企業の場合は?
勤め先で災害に遭遇した際に備えて、企業としても防災用の備蓄を準備しておく必要があります。社員の生命を守るために、事業者は最低3日分の備蓄を社員の人数分用意しておかなければならないのです。社員数が多くなるほど、備蓄品の量は増えます。保管しておくためのスペースを確保することは、各企業の課題とも言えるでしょう。
2.防災用の備蓄にかんする困りごと
防災用の備蓄を用意するに当たって困ることが多いのが「保管場所」です。そこで、収納や保管のアイデア・倉庫を利用する方法などをご紹介しましょう。
2-1.「保管場所がない」という問題
防災用の備蓄を用意するにあたって「保管場所がない」という問題点があります。備蓄品は家族や社員全員分を用意する必要があるため、相当の量になるでしょう。また、毛布や飲料水など大きなものもあるため、一般の家庭や小さな企業では収納しておくのが難しくなります。工夫して収納スペースを作り出し、うまく保管するためにはどうしたらよいのでしょうか。
2-2.収納・保管のアイデア
おすすめの収納アイデアとしては「ローリングストック方式」があります。特に食料については「食べたら買い足しておく」というこの方法が最適でしょう。この方法であれば、備蓄食料が増え過ぎることはありません。収納のポイントは、場所を決めて整理をし、家族全員が見えやすく、取り出しやすいようにしておくことです。できれば、中が見える透明なケースなどに収納し、中身を記載しておくとよいでしょう。台所に収納するのが難しければ、押し入れや納戸でも構いません。ただし、1か所にまとめてしまうと危険です。家具が倒れてきてその場所が出入り不可能になることも考えられるでしょう。複数の場所に分散して、どこからでも取り出して使えるようにしておくことをおすすめします。
2-3.家での収納場所
「台所に収納場所がない」「押し入れや納戸にしまうのも難しい」というとき、家での収納場所としてはどこを利用すればよいのでしょうか。おすすめは、トイレです。トイレットペーパーやタオルなどを収納するスペースなどを使って備蓄品を保管するとよいでしょう。そのほかにも、下駄(げた)箱を整理して収納スペースを作る方法や、床下収納・洗面所の天井裏などを活用する方法もおすすめです。どこに何を収納したか忘れないように、表などにまとめておくとよいでしょう。
2-4.「倉庫を作る」という発想も
収納場所がないなら作ってしまいましょう。玄関脇やベランダ・軒下などにコンテナを設置し、備蓄品を保管しておく方法です。室内の備品をすぐに取り出すことができない場合も、この方法だと安心でしょう。ただし、万が一盗難にあっても影響の少ないものを収納するようにしてください。
2-5.レンタル倉庫を活用すること
もう一つ、レンタル倉庫を活用する方法もあります。もちろん、災害時にトランクルームから取り出すことができる状況かどうかは不明です。しかし、数か所にわけた保管場所の一つとして利用するなら問題ありません。また、備蓄品と一緒に家が倒壊してしまったとしても、家から離れた場所に備蓄品を保管しておけば安心でしょう。広さも十分にあるため、自宅に保管しきれない備蓄品を預けておくことをおすすめします。ただし、特に食料品は賞味期限があるため、定期的にチェックして入れ替えをする必要があるということを忘れないでください。
3.防災用の備蓄をレンタル倉庫に保管しよう!
防災用の備蓄をレンタル倉庫に保管する人は少なくありません。レンタル倉庫の特徴や備蓄の保管場所として活用するメリットなどをご紹介しましょう。
3-1.レンタル倉庫とは?
レンタル倉庫とは、主に不動産賃貸契約によるサービスのことです。住居の賃貸物件と同じものとして考えられており、保管場所には専用の建物やマンションの一部などを利用します。「自宅の収納スペースが足りない」「一時的に荷物を預けたい」という人の利用が多く、基本的に荷物の出し入れは自由に可能です。
3-2.種類と特徴
レンタル倉庫の一種として、トランクルームや野外コンテナがあります。トランクルームは国土交通大臣の登録を受けた倉庫業者が運営するもので、荷物の出し入れは業者、または、業者付き添いのもと利用者が行う場合がほとんどです。現地スタッフが常駐しているトランクルームもあり、警備体制や保管環境も充実しています。一方の野外コンテナは不動産賃貸業者が運営するもので、コンテナを屋外に設置して保管場所として利用するものです。出し入れは利用者の自己責任となる場合が多く、トランクルームと比べて管理体制が緩くなっています。
3-3.備蓄の保管はトランクルームがおすすめ!
災害はいつどこで起こるかわかりません。いざというときに備蓄品を持ち出すことができない、という可能性もあるのです。そんなとき、数か所にわけて保管しておくと安心でしょう。そこで、おすすめなのがトランクルームです。自宅から離れた場所にも備蓄品を保管しておくことができます。万が一自宅に入ることができない状況になっても、備蓄品を確保できるのです。一時的に荷物を置く場所としても利用できるため、家財道具を預けておくことで防災対策にもつながります。そうすることで、被災後も生活を再開しやすくなるでしょう。
4.防災用の備蓄を保管するレンタル倉庫業者の選び方
では、トランクルームのようなレンタル倉庫を利用するにはどうしたらよいのでしょうか。業者選びのポイントや料金体系などをご紹介します。
4-1.どこにあるのか?申し込み方法は?
トランクルームは全国各地に存在しています。できるだけ自宅から近い場所を選ぶことで荷物の出し入れが楽になるでしょう。自宅の近くにトランクルームがないか探してみてください。「アルファトランク」では、東京・神奈川エリアでトランクルームの貸し出しを行っています。電話やホームページのメールフォームから申し込みができるため、ぜひチェックしてみてください。
http://www.alpha-trunk.jp
4-2.業者選びのポイント
トランクルームの業者はどこを選んでも同じというわけではありません。業者を選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。
- 自宅の近くでトランクルームの貸し出しを行っているか
- 預けたい荷物の量に合ったサイズのトランクルームがあるか
- 24時間荷物の出し入れが可能か
- 警備や管理体制が整っているか
- 料金は予算内であるか
- 火災や盗難の保証サービスはあるか
4-3.料金体系は?
トランクルームを借りる際の料金体系は、業者によって変わります。一般的には、月額利用料にプラスして初期費用や保証金がかかることになるでしょう。業者を選ぶ際には、料金体系がわかりやすいところを選ぶようにしてください。事前に複数の業者を比較して、相場を知っておくこともおすすめです。
4-4.こんな業者には注意!
料金の安さだけで業者を決めるのは危険です。そのような業者は、防災備蓄の保管に適していない可能性があります。たとえば、セキュリティー面がおろそかである・盗難や火災に対する保証がないなど、不安な業者である場合が多いでしょう。ただし、キャンペーンなどで契約時にかかる費用を割引していることもあります。その業者が提供するトランクルームの条件をしっかりと確認してから決めるのがおすすめです。
4-5.トラブルや注意点
トランクルームを利用する上でトラブルが発生することもあります。たとえば、「保管していた電化製品が壊れた」「洋服にカビが生えた」などのトラブルがよく報告されているのです。そのようなことにならないように、業者のサービス内容をしっかりと確認しましょう。また、トランクルームに預けることができない荷物もあります。動植物や貴重品・危険物などは保管できないことが多いため、事前によく確認しておいてください。
5.防災用の備蓄にかんするよくある質問
「防災備蓄の保管場所に困っている」という人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。
5-1.備蓄していた飲料水の賞味期限が切れてしまいました。捨てるべきでしょうか?
A.飲料水の賞味期限は実際より短めに表記されているため、期限が切れてもすぐに飲めなくなるわけではありません。味や臭いに変化を感じる場合は、煮沸して飲むのがおすすめです。飲料水はできるだけ直射日光の当たらない場所に保管しておきましょう。
5-2.災害時には食用品ラップが活躍すると聞きました。どのように活用するのですか?
A.ケガややけどをしたときの固定用にも使うことができますし、食器にまけば洗わなくて済むため、水がなくても安心です。
5-3.貴重品はどこに保管しておけばよいですか?
A.権利証や証券・定期預金証書などの貴重品は、銀行の貸金庫などに預けるのが一番です。災害時に強盗が入る可能性もあるため、できるだけ家に保管しないようにしましょう。
5-4.防災備蓄の点検はどのくらいの間隔で行えばよいですか?
A.最低でも1年に1回は点検しましょう。食料品は賞味期限の確認をし、懐中電灯などは電池が切れたり壊れたりしていないかチェックしてください。また、子供用の洋服などがある場合は、サイズも確認して入れ替えるようにしましょう。
5-5.毛布や衣類などの防災備蓄を保管したいのですが、どのようなトランクルームを選ぶべきですか?
A.温度や湿度の管理を徹底している屋内型のトランクルームがおすすめです。換気や除湿の管理まで行っているか、事前に確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。防災用の備蓄を保管する方法についてご紹介しました。防災備蓄は必要なものですが保管場所の確保が必要です。どうすれば効率的に保管できるのか、いざというときに安心なのはどのような方法なのか、ぜひこの記事を参考にして知ってください。